「四輪駆動（4WD）」は、多くのドライバーにとって魅力的なオプションです。しかし、その利点と欠点を正しく理解しているでしょうか？
この記事では、四輪駆動のメリットデメリットについて詳しく解説していきます。
四輪駆動車の購入を迷っている方は、ぜひ今回の記事を車選びの参考にしてみてください。
四輪駆動（4WD）とは
四輪駆動（4WD）とは、車の駆動方式の一つで、エンジンの動力をすべての車輪に伝える仕組みです。
通常、一般的な乗用車は前輪駆動（FF）や後輪駆動（FR）が主流ですが、四輪駆動はその両方の車輪に駆動力を伝えることで、悪路や凍結路面などの運転条件においても安定した走行性能を発揮します。
四輪駆動（4WD）のメリット
四輪駆動（4WD・四駆）には以下のようなメリットがあります。
1. 安定した走行性能
四輪駆動（4WD）は、すべての車輪に力を伝えることができるため、道路の状況に関係なく安定した走行性能を発揮します。特に、山道・雪道など悪路や凍結路の滑りやすい路面では、トラクションを確保することができるため、二輪駆動（2WD）車と比較してスリップするリスクが低くなります。この安心感は、ドライバーにとって非常に重要な要素です。
2. オフロード走行もOK
四輪駆動（4WD）は、その優れたトラクション性能から、オフロード走行にも適しています。山道や砂漠、泥濘地など、一般の道路ではない運転環境でも、四輪駆動車は優れた走行性能を発揮します。これにより、アウトドアや冒険心のあるドライバーにとって、四輪駆動車は非常に魅力的な存在となっています。
3. 高出力での走行が可能
四輪駆動（4WD）は、エンジンのパワーがすべての車輪に伝えられるため、高出力での走行が可能となります。これにより、重い荷物を積んだりして坂道を登る際にも安定した走行が可能です。特に、山岳地帯や雪道などでの牽引作業においては、四輪駆動車の優れた牽引力が重要となります。
四輪駆動（4WD）のデメリット
四輪駆動（4WD・四駆）には以下のようなデメリットもあります。
1. 燃費の低下
四輪駆動（4WD）は、エンジンの動力をすべての車輪に伝えるため、駆動部分に多くのエネルギーが必要となります。そのため、一般的な前輪駆動や後輪駆動に比べて燃費が低下する傾向があります。特に、一般道での走行時や高速道路でのクルージング時には、燃費の悪化が顕著に現れます。
2. コストの増加
四輪駆動（4WD）は、駆動系統や制御システムなど、追加のパーツや装置が必要となります。そのため、車両の製造コストが増加し、購入価格も高くなる傾向があります。また、メンテナンスや修理の際にも、専門的な知識や技術が必要となるため、コストがかかることもあります。
3. 普段の走行への影響
四輪駆動は、優れた走行性能を持つ一方で、普段の走行性能にも影響を与えることがあります。例えば、旋回時には駆動力の分散が均等でないため、全輪のタイヤの摩耗が早い可能性があります。
また、普段は二輪駆動（2WD）車で走行していたのに、急に四輪駆動（4WD）に切り替えると、操縦性に違和感を感じることがあるかもしれません。重いエンジンやドライブトレインの存在により、車体重量が増加し、操縦性が低下することも考えられますので注意しておきましょう。
まとめ
四輪駆動（4WD）は、悪路や凍結路などの過酷な環境下での走行において優れた走行性能を発揮することができます。また、高い牽引力や安全性の向上など、さまざまなメリットがあります。
しかし、燃費の悪化やコストの増加、操作の複雑さなどのデメリットも存在します。
四輪駆動（4WD）の車を選ぶ際には、自身の使用環境やニーズに合わせて慎重に検討することが重要です。
